阿久比町のふるさと・寺巡礼

阿久比地図

連慶寺

 

連慶寺は真宗大浴派に属する宗教法人である。本堂は、文化8年2月28日に第10世の住職の時に落成された。幾多の風水害や大地震等の自然の災害にも耐えて今日に至り(約180年)現住職は第16世に至っている。本堂屋根平成大修復を行っており、平成22年4月完成を予定としている。


植公園の隣にある高くて、長い階段を登れば(幼児には危険)五郷社が見えてくる。祭神として、素盞男命と伝えられる。祭礼は、旧暦八朔。住古英比五郷の総鎮守の社ともいわれ、権現社と称した。天徳2年(963)創建されたという。最古の記録は暦応2年(1342)と記された棟札が現存している。

 

 

五郷社

2匹のごんぎつねの姿

2匹のごんぎつねの姿が。この辺りは権現山と呼ばれ、童話作家の新美南吉の代表作の1つである「ごんぎつね」の背景となっている。昔から地元の人々は、「権現さん」と呼び、親しんでいる。「ごんぎつね」の舞台となっているのがこの知多半島であったのには驚きを隠せなかった。

観音寺の姿が見える。明治初年作の「弘法大師一代記」の画軸がある。一般公開は、毎年旧暦3月21日に。8月9日の観音様の縁日での参拝は、9万9千日分の参拝と同じ功徳がある。観音寺の隣には、天満宮がある。観音寺の本尊の「十一面観音」は江戸時代中期の元禄2年(1689)の作で50年に一度しか開帳されない秘仏になっている。

観音寺
雲谷寺の碑

雲谷寺は知多四国霊場ではないが阿久比町では屈指の古刹である。本尊は「阿弥陀如来」である。明国から帰朝し全国を巡錫していた禅僧であり、画僧でもあった雪丹が当山に立ち寄り、その縁で寺名も雪丹の軒号である雲谷にちなんで、長光寺から雲谷寺と改めた。

 

知多四国霊場16番平泉寺。平泉寺の本尊は、不動明王である。寺宝は国指定重要文化財の「尾張不動尊」、県指定文化財の「毘沙門天王」、県下最古の在銘仏像の「阿弥陀如来」がある。平泉寺は天長7年(830)淳和天皇が尾張知多郡に鳳凰が舞い降りた夢を見られ、それを見てくるように言われた慈覚大師が、淳和天皇の霊夢にちなんで山号を鳳凰山と名付け創建した。一千年を超える古刹である。 平泉寺